_rasAyana_
elixir
霊薬
香りは素晴らしい。一瞬にして、私たちの感情やエネルギー、場所までを変化させてしまう。結局私たちは、いつも何者かの力に支えられて存在している。
photo by *Green Paradaise* 
photo by *Green Paradaise*
■ チベット・ザ5 ■

プリマライフというドイツのエッセンシャルオイルのメーカーがある。
(ドイツでは「プリマヴェーラ」。 詳しいことはHP参照してくださいね。
 http://www.async.ne.jp/primalife/index02.html )

もう何年も前になるけど、この精油が日本に入ってきたときに、たまたま扱っておられるGreenGrassのT女史と出会ったご縁で、何度か精油をリーディングするワークショップを行ったことがある。(このT女史は精油以上にパワフルなんですが・・・。この話題はまたいずれ。)

ここのオイルは、シングルオイルはもちろんのこと、どのブレンドオイルもなかなか興味深く、パワフルだ。中でも、最初にここの精油にぶっ飛ばされたのが(笑)今回紹介するこのオイル「チベット・ザ・ファイブ」だ。
ブレンドの内容は、
「レモングラス/シャクナゲ/シダーウッド/ジュニパーベリー/サンダルウッド/ペパーミント ほか」と云うことだが、とにかくさわやかでパワフル。

たとえて言うなら、とてつもなくチャーミングな東洋人の男性が、にこにこ笑いながら私を清らかな泉にぶち込み、かぐわしくもやや強めな風に当てて乾かし、そして にっこりとほほえんで言うのだ。
「やあ、ハニー。今、君がどこにいるか知っているかい?そこ有象無象の人たちが存在している都会。
決して快適ではないかもしれないけれど、この香りをかいだら、 君はどこにいても快適でいられるだろう。だって、すぐにこうやってリフレッシュさせてあげられるからね!都会の垢も、つまらない悩みも案外簡単にきれいにできるから。つまり君が君である限り、どこにいたって平気ってことさ。」

この香りを嗅ぐと瞬時に、自分自身の中心に戻れるそんな精油だ。

以前の仕事先で、ある禅に傾倒しているイギリス人の知人が、「誰にも理解されていない」病にかかってしまった。極度の鬱状態で、朝挨拶してもこの世の終わりの様な顔をして無視するのでほっておくと、今度は突然「なぜ、僕がこんなにも苦しんでいるのに、誰も声をかけようとしないんだ!」と怒り出す始末で、かわいそうだと思うものの、まわりのみんなはほとほと手を焼いていた。
ある日、私まで憂鬱になってきたので「チベット・ザ5」をがんがんつけて仕事先に行った。
その日も彼は、この世の終わりのごとく暗〜く出勤をしてきたのだが、ふと足を止めて、ずかずか私の方にやって来た。げ、いちゃもんつけられるのか〜とびびっていると「ヨーコ、なんの匂い?フレグランス?」と尋ねてくる。これはね・・・、といろいろ説明していると、僕にもつけてくれとせがむので、数滴つけてあげると香りを嗅ぎながら、おとなしく自分の持ち場に戻っていった。で、その後15分おきにやってきて、もっとつけろと言うのでめんどくさくなって、私の瓶をあげてしまった。「ありがとう、ヨーコ。君はなんて素晴らしい友達なんだ!」おいおい、おまえ鬱じゃなくて躁鬱だったんかい・・・とつっこみを入れたくなったが、彼の一言を聞いてびっくりした。

「この香りを嗅いでいると僕が僕でいられるんだよ!」

結局、彼は1本の瓶を身体につけ鼻の下に塗り(絶対にまねをしないで下さい!)2日で使い切ってしまったのだがその後2本「チベット・ザ5」を購入した。で、それを使い切って以来、私が知っている限り「誰にも理解されていない」病はカンペキに治ってしまった。

・・・畏るべし「チベット・ザ5」。

ところで、この精油にはもう一つ秘密がある。
瓶のラベルにに、ある秘密があるのだ。「若さの泉―5つのチベット体操」という本が出ているのだが(一時期マスコミにも取り上げられたので、知ってる方もいるかしら? 最近、完全版が出版されてます。)
その5つのポーズが、折りたたまれこっそり載っているのです。

さてここで今回のまとめ(笑)。

「チベット・ザ5」を嗅ぎながら「5つのチベット体操」をする。
この住みにくい世の中、快適に生きる一つの方法である。

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注:私は、精油に対して個人的に感じたり経験したことを書いており
  この内容に医学的な根拠は全くありません。
  どうか基本的な精油の知識を元にお読み下さいね。
  (知識のない方は、本を読んだり、初心者向けのセミナーなどに行きましょう。)
  何が起こっても、いっさいの責任は負いかねます。