2003年の時間をはずした日、ふと思い立って長倉洋海さんの写
真展を見に出かけた。タイトルは「微笑み。」そこに長倉さんが北部同盟の司令官アメッド・シャー・マスードの形見分けに手渡されたというラピスラズリの塊があった。そのラピスをマスードがどうのように所持していたのだろうと思いをはせながら、ずいぶんと長い時間座って眺めていた。その石は深い宇宙の青の中に一本の金色のまっすぐな線が、まるで宇宙に射す金色の神の光のように入っていた。まるで天から贈られた彼の運命が書き込まれているかのようで、なんとも不思議な感じがした。その石に思いや念のようなモノは感じず、ただ潔く誇り高く神の道に生きた1人の男の足跡を残すかのような石だった。そうやってあのラピスらスリは静かに彼の人の足跡を伝えていくのかなと思ったら、私のラピスにも私のブループリントが描かれているのかも知れないなあと、しみじみ感じたのであった。その青写
真、見てみたいような見たくないような・・・・・。
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